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RagnarokOnlineBuldur鯖で大剣を振るい、もがく一騎士の足跡。世界の終焉を眺めながら。


by stand9alone
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少々、政治的な時事問題に関して1

ども、タチコマ(10機目)です。

今回の記事は、今までとがらりと転調を変えてある。
また、多分に政治的、経済的、社会的内容を含み、自分はその専門家でないため、不適切な記述が存在するやもしれない。
それに加え、知識を必要とする内容故に、興味の無い人間は全力のスルーを。





「インターネット上の動画をDLしたら違法とする」といった旨の法案が政府の小委員会で概ね骨子が固まったそうである。
今回は、これに関して思うところを述べようと思う。

さて、「インターネット上の情報」を管理をしている省庁はどこかを知っている人がいるだろうか?
恐らく、知らない人の方が多いのではないだろうか。実は、文化庁がその管理を行っている。
公衆無線の帯域(所謂、WiFi帯域だとか、携帯の電波帯域)の管理は、総務省が行っている。

何故、技術ベースがほぼ同じ分野の管理が異なる省庁で管理されているのか。それは、「インターネット上の情報」には大方「著作権」(括弧付がミソ)が絡み、その管理は文化庁の天下り機関とも言われているJASRAC等の既得権益保護機関が行っているからである。

つまり、乱暴な言い方をすれば、「情報の通信路」と言う部門での既得権益、「情報そのもの」と言う部門での既得権益を保護している省庁が異なるために現在の管理体制が成立していると言える。

さて、今回の小委員会の決定の最大の問題点を上で述べた環境を絡めて示そうと思う。
それは、「小委員会の面々に、情報の通信技術、表現技術等の情報関連分野の技術知識が乏しい」と言う点である。

総務省が管理している、「情報の通信路」分野では、元々固定回線の管理を行っていただけに、その次世代技術である、公衆無線や大容量帯域通信での技術知識がそれなりに備わっている。
つまり、現実的に、また技術的に現実化可能な範囲での議論となる。言い換えれば、実現のためのコストだとか維持費用だとかを確実に試算し、その試算結果を基に政策を吟味する事がそれなりに、出来ている状況となる。

しかし、無形資産である著作権等々を管理している文化庁の面々は、「どうすれば著作権等の無形資産を保護出来るのか」言い換えれば、「どの様にすれば、違法コピーをやる事が徒労と感じさせる事が出来るか」といった事を考えるだけで、その管理する無形資産を有する媒体が「どの様に、実現化、具現化されているか」を考えてこなかった。
思えば、当然のことなのだ。インターネットがここまで普及する以前では、無形資産を有する媒体の具現化法が、TV媒体、書籍媒体、CD,DVD等の有形媒体くらいしか無く、これらの媒体は必ず一度企業等の生産所を通過しなければ世間に出回る事さえ困難だった。その状況下で、違法行為をする場合、直ぐに、違法物の出元が割れる。何せ、一番重要な「情報」を「何らかな箱」に包まなければならなかったからだ。

が、インターネットの普及により、世間に無形資産を有する媒体を広める機会が国民Lvの物になり、その普及方法も多岐に渡った。
当然、そうなれば「情報」は、生身のまま取引される。商売を抜きにして、どこにわざわざ費用を掛けてまで「情報」を「何らかな箱」に包む人がいようか。

また、商売に関しても従来のような、パックして情報を売買する動きは終息するはずだ。理由は、そのコスト。どう考えても、生身の「情報」をインターネット上に上げておき、販売する方が、その他の販売法よりもコストが低い。

まだまだ書きたい事はあるのだが、ここで一旦閉める。

P.S.この件に関して、その道の専門家とも言える方のBlogがあるので、もっと知見を深めたい、こんな素人が言っていることよりも専門家の意見を知りたい等の人は、以下のように検索してほしい。
検索word→「池田信夫blog」
「電波利権」で有名な方。その手の本を読んでいる読者には、その論調はご存知の通り。正直、俺はこの方の論調は「人を選んでしまう論調」だと思う。俺自身は、なんとも思わないが。
by stand9alone | 2007-12-23 20:56 | 日常のメンテ